徳浄寺の開基は菅原祐信、武蔵国豊島郡四谷にて創建。十一世智行の時、念仏門に帰依し、寛永四年(1627)に現在の御本尊、親鸞聖人御影像並びに寺号を本山より下付され浄土真宗の寺院となる。十三世秀山の子が元禄年間(1688~1704)に現在の大森の地へと寺基を移転し、これが大森徳浄寺の始まりで、第一世を教伝という。第九世祐海が天保年間(1830~1844)に本堂を建立するが、昭和二十年(1945)四月十五日、戦災により焼失。幸いにして御本尊は戦災を免れ、今に引き継がれる。その後、第十四世唯定の時、昭和三十五年(1960)に現本堂が再建される。